【摂食障害】過食の原因?イライラの正体と解消するための3つの方法
(執筆:YOKO .N 監修:SINBI代表カウンセラー 福山 裕康)
過食症は、原因を突き止め、ゆっくりと心を癒やすことで、治ることが多いもの。
しかし、イライラがきっかけとなって過食をしてしまう場合、とりあえずイライラを解消して、過食の回数を減らしたいですよね。
このコラムでは、
・そもそもどうしてイライラするのか
・イライラと過食との関係
・イライラを鎮めるための3つの方法
を解説します。
是非参考にしてください。
イライラの正体は「小さな怒り」
イライラする心の正体は、「小さな怒り」です。小さいので、すぐに爆発することはありませんが、積み重なることで、心が疲れ切ってしまいます。
人間は、自分のが大切にしているものが傷つけられた時、怒ります。
たとえば、自分の大事な物や、食べようと思っていた物、家族、身体などが傷つけられると、激怒してしまいますよね。
しかし、その一歩手前、「傷つけられるかもしれない」状態の場合、怒りきることができずに、「イライラ」となるのです。
とはいえ、日常で一番多いイライラは、自分の立場や考え方、価値観など、目に見えないもの、つまり自分の「心」が侵されそうになったときかもしれません。
「あの人のあの態度は、私を馬鹿にしているのかもしれない」
「私はこんなに頑張っているのに、どうして、、、」
など、明確に傷つけられているわけでは無いけど、なんとなく腹が立つ、それがイライラとなのです。
このイライラは、心の状態と比例します。心のエレルギーレベルが高い場合は、些細なことでイライラしません。
しかし、心のエネルギーが低い場合、つまり繊細になりすぎている時は、ほんの少しの「音」にもイライラしてしまいます。
イライラと過食の関係
イライラは、過食に繋がります。過食は、心と身体のエネルギーレベルが下がっている状態を、満たそう(癒そう)として引き起こるからです。
心のエネルギーを回復しないまま、イライラが積み重なることで、かなりのストレスとなります。
食べ物を食べることは、一時的な「癒やし」を得ることになり、ついつい口に食べ物を入れてしまうのです。
しかし、食事の幸福感は長く続かないので、過食が慢性化してしまいます。
つまり、普段からのイライラが少なくなれば、過食もおのずと少なくなります。
イライラの本当の原因は「自分」
上記でも述べましたが、心のエネルギーレベルが下がっている時は、些細なことでイライラします。
つまり、イライラは「自分の心次第」ともいえます。直接的な原因は「相手」であっても、イライラするかどうかは、自分次第というわけです。
イライラを少なくするには、いろいろな方法もありますが、一番簡単な方法は、「自分の心と身体をしっかりと休める」ことです。
心身ともに健康な状態は、ストレス耐性がつき、小さなイライラが無くなります。
イライラが続く時は、「ああ、私は疲れているんだな」と、客観的に思うだけでもイライラが少なくなります。
イライラを鎮めるための3つの方法
日常的なイライラを鎮めるにはどうしたらいいのでしょうか。
それは、「疲れ」を蓄積しないということです。
小さな疲れや、ちょっとしたイライラを感じたら、すぐに自分を労り、癒やしましょう。
疲れが蓄積すると、大きなストレスとなり、ついつい過食をしてしまいます。
そのためには次の3つ方法をおすすめします。
①心のエネルギーを使うことから避ける
②身体をゆるめて心もゆるめる
③大笑いしてみる
それぞれ解説します。
①心と身体の休息を取る
イライラしていたり、ストレスが溜まっている場合、しっかりとした休息で心が回復します。
心と身体は密接につながっています。しっかりとした休息は、心も癒やすのです。
一番重要なのは、しっかりとした睡眠です。
睡眠は、疲労回復で体調を整えるだけではなく、免疫機能を上げたり、「脳」の休息にもなります。
また、感情を整理する効果もあり、睡眠が6時間以下の場合、感情が不安定になることも判明しています。
充分な睡眠を取って、心と身体を充分に休めましょう。
②身体をゆるめて心もゆるめる
心が緊張状態にあると、身体も緊張します。反対に、身体がリラックスすれば、心も緩みます。
身体を意図的にゆるめてみましょう。
一番簡単な方法は、筋肉を伸ばすストレッチをすることです。
ストレッチをすることで、身体中の血流もよくなり、脳に新鮮な酸素が送られます。
気分もスッキリするので、軽く身体を伸ばしてみましょう。
▼すぐにできる肩のストレッチ
①背筋を伸ばして椅子に座る
②息を吸いながら、両方の肩を上げていく
③息を吐きながら、両肩をストンを下ろす
気ままに、太陽の光を浴びながら散歩をするのもおすすめです。
③大笑いしてみる
「笑うこと」はストレス解消法として、医学の分野でも有効性が認められています。
笑うことで、免疫力がアップし、自律神経のバランスも整います。笑うことで腹式呼吸となり、大量の酸素が脳に送られるので、気分も前向きになれます。
楽しいことがなくても、作り笑いをするだけでも効果があります。
しかし、一番効果があるのは、「大笑い」することです。
ポイントは、口角を思いっきり上げて、お腹のそこから大笑いすること。
普段、笑い慣れていない人は、顔の表情筋が固くなっていることがあります。
笑う時は、意識して口を大きく広げます。そして声を出しながら大笑いしてみましょう。
お笑いの世界でも多様化が進んでいます。あなたにピッタリのお笑いがきっとあるはずです。楽しみながら探すのも、よいストレス発散になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
イライラの正体は、実は自分の心の持ち方次第であることがおわかりになりましたでしょうか。
ついついイライラしてしまうのは、しょうがないと思いましょう。
その代わり、イライラが積み重ならないように、解消することに注目します。
イライラが解消されて、過食がなくなることを願っています。
こちらの記事も参考に>【摂食障害】ストレス過食を防ぐ「体内時計」の整え方
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