確かに対人関係は重い
摂食障害の治療には、
対人関係療法が優れた実績を残しており、
それは、クライアントの重要な他者との対人関係にフォーカスして
いくわけですが、
重用な他者だけに、とても重い対人関係であることは確かです。
母親や父親との関係であったり、
恋人や配偶者との関係であったりするからです。
それは対人関係の領域によって、4つの問題領域に分けられます。
その四つとは、
“悲哀”、
“役割の変化”
“役割をめぐる不和”
、“対人関係の欠如”
を指します。
この言葉を聞いただけ重たい気分になってしまう人もいるかもしれません。
最初の悲哀というのは、
重用な他者の喪失です。
そのほかは、大体言葉で想像がつくかと思いますが、
摂食障害で問題となってくる領域のほとんどは、
役割の変化や役割をめぐる不和になります。
それぞれの人には役割があって、
年齢や状況の変化によって、役割が変わっていく過程で、
その変化への対応がうまくできていないのが、役割の変化で、
娘とか母親としての役割に関して、お互いの期待と現実の間に
ずれが生じているケースが役割の不和です。
この不調和やずれを改善していくのが、
対人関係療法なのですが、
さすがに重い問題なので、それなりの覚悟が必要になります。
ただ、これは人生をプラスに変化させる大きなきっかけになることも
確かです。
重く捉えずに、自己成長を図り人生を好転させるチャンスぐらいに
考えられると少し楽になるようです。