幸せをどこに求めますか?
幸せを限りのある外に求めているといつまでも
本当の幸せは掴めない・・・。
それは、別の言い方で、
“自己志向と対象志向”
と言われています。
これは、医学博士のディーパックチョプラ氏がおっしゃっていることです。
さて、ここでいう自己志向とは、体験する外側のものを拠り所
・物差しとせず、自分自身のスピリットを心の拠り所・物差し
とするという意味です。
自己志向の逆が対象志向です。
対象志向であると、私たちはいつも状況や環境、周りの人々、
そして物などの自己の外にある対象に影響されてしまします。
対象志向的であると、私たちはいつも人から認められる
ことを求めるものです。
自分の思考や行動が、いつもひとの反応を期待したものに
なってしまいます。
したがって、いつも心の底には恐れがあるわけです。
さてここで、それがとてもわかりやすい
インド愚話の興味深い教えを紹介したいと思います。
昔あるところに、人生で二つだけのものに価値を見出している
男がいました。
ひとつは、彼の息子、そしてもうひとつは子馬でした。
彼の現実認識はすべて、このふたつの対象、息子と子馬がどの
ような状態であるかということから来ていました。
ある日、子馬がいなくなってしまいました。
男は、自分が真に価値を見出していたものの半分を失ったため、
荒れ狂いました。
彼はいなくなった子馬のことを考えて深い絶望のなかで過ごしま
したが、やがて子馬は美しい白い種馬と一緒に戻ってきました。
彼は深い絶望から一転して突如有頂天になりました。
翌日、彼の息子が種馬に乗っていて落馬し、足の骨を折りました。
それによって、彼 は有頂天の高みから絶望のどん底へ落ち、苦悩
にのたうちまわることになりました。
やがて、政府軍が戦争に連れて行くためすべての若者を招集にやっ
てきました。
政府軍は村の若者を全員連れていきましたが、この男の息子だけは足
が折れていたため連れていきませんでした。
男はまた絶望のどん底から有頂天になりました。
いかがでしょうか?
この対象依存のお話に終わりはありません。
いつまでもこの繰り返しになってしまいます。
対象物というのは、変化するものです。
私たちが対象物に自分自身の価値や幸せを依存している限り、
本当の幸せを掴むことはできないのです。
さて、頭ではご理解できたと思います。
でも、実際いかがでしょうか?
これを実践していくことは大変なものです。
世の中は対象志向で成り立っており、私たちはそのような環境
でそのように教えられて育ってきているのですから・・・
それが一般常識となっているのです。
どうやってそこから抜け出せばいいのか?
そこはまた・・・