過食症・拒食症などの摂食障害克服のために ①
摂食障害で苦しんでいる人は思いのほか多いいものです。
誰かに相談したり、病院に行ったり、カウンセリングを受けたりしている
人もいますが、多くは一人で苦しんでいるのではないでしょうか。
それは、ただのストレス発散の一方法だと思っていたり、
人に話してもどうせ理解してもらえないと思っていたり、
病院に行ってもどうせ治らない、あるいは、かえってひどい仕打ちを受ける、
という考えや情報または事実があったり、
または、家族がただのわがまま病だと思ったりしている、
そのようなケースが多数だからでしょう。
でも、まず第一に理解していただきたいのは、
摂政障害は、“病気”だということです。
病気だという理解がないと、本人も周りも辛くなってしまいます。
摂食障害がただのストレス発散方法やわがまま病という理解だと、
その本人がとても辛いことになってしまいます。
それは、自分でコントロールできないからです。
ダメなこと嫌な行為だと思っていても止められない。。。。
そうなると本人はダメな自分を責めてしまいます。
食べてしまう自分、吐いてしまう自分、あるいは食べられない自分・・・
自己嫌悪、自己否定へと向かってしまいます。
それはとても辛いことです。
家族や周りの人は理解してくれない・・・孤立感・孤独感・・・
まずは、摂食障害は“病気”だという理解に本人もご家族も周りの人
も立っていただきたいと思います。
病気だからコントロールできなくて当然なのです。
病気だから専門的な治療が必要なのです。
そして、食べたり吐いたり食べなかったりと言うのは
その病気の症状なのです。
熱が出たり、くしゃみが出たり、せきがでたりすることと同じ
病気の症状なのです。
病気の症状を自分の意思でコントロールできるでしょうか?
できませんよね。 だからいいのです。
摂食障害の治療では病気の症状である食のコントロールはしていきません。
だからご安心ください。食は当面そのままでいいのです。
何にアプローチしていくかというと
“心のバランス”
にアプローチしていくのです。 食のコントロールではありません。
摂食障害へと人を向かわせるエネルギーは、
心のアンバランスによる“心のモヤモヤやイライラ”なのです。
心のアンバランスが摂食障害を生みだしているのです。
そして、実は摂食障害は心のバランスをとる役割を果たしているのです。
だから、心のバランスを整えずに摂食障害の症状を無理矢理止めてしまうと
心のバランスは崩れてしまうのです。
だから心のバランスがとれるまでは摂食障害の症状はそのままにしてください。
そのままでいいのです。