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摂食障害、拒食症から過食嘔吐の事例(対人関係療法)

摂食障害、拒食症から過食嘔吐の事例(対人関係療法)

概要)
 20歳 女性 大学生 埼玉県在住 20才
 高校2年生のころ拒食症となり一時期病院へ入院して拒食症
 は治りますが、その後過食嘔吐を繰り返すようになってしま
 う。
 現在は過食嘔吐が激しく毎日あり止められない状況。

 摂食障害の過食嘔吐、対人関係療法で対応



経緯)
  性格は明るく元気で目立つ存在。周りからは気の強い女性
 と見られていたが、本人は周りによく気を使い他人の目を気
 にする一面がある。

  父親がとても厳しく一方的に考えを押しつけたり、暴力的
 になることもあった。そんな父親に対して恐怖心を抱えてお
 り、何も言えず家を飛び出したこともあった。

 高校2年の頃、家庭でも夫婦の不和や学校での友人関係がうま
 くいっていなかった。

 そのような折、ちょっとしたきっかけでダイエットを始め急
 激に体重が減少。急遽入院治療することになる。

 
 低体重は回復するが今度は体重の増加に対する恐怖感が日増
 しに増大し大学に行ってからは過食嘔吐がやめられないよう
 になってしまう。

  拒食や過食嘔吐を引き起こしている要因は、特に女性との
 対人関係で、高校の頃から特に顕著になっている。女性との
 関係で女性がまるで敵かライバルのように感じてしまい友人
 関係がうまく築けずコントロール不能となる。

 周りからは一見強い女性に見えるが、実際はそんなことはな
 く、それは弱い自分を隠すための強がりでした。 自分を守
 るための鉄の鎧を身に付けていて決して弱みを見せず本音の
 付き合いがうまくできずに孤立していきます。

 同級生や先輩との関係がうまく築けず拒食へと走ることにな
 り、拒食が改善しても対人関係には改善が見られないので、
 過食嘔吐へと繋がることになってしまいました。

カウンセリング内容)
 対人関係療法を16回実施。 過食嘔吐は大幅に減少してほぼ
 自分でコントロールできるレベルへ。

  一見強い女性に見えるがとても弱い一面を抱えており、それ
 を知られる恐怖を抱えていた。女性を敵視あるいはライバル視
 しており、とても本音のつきあいができず、異性の友人はいる
 が同性の友人がほとんどいない状況。

 まずは、自分がなぜそのように考え行動するようになってしま
 ったのか、過去の出来事や気持ちの動き、そしてそれにともな
 った行動を整理していく。

 そして、現在の対人関係について詳細に検討。女性に対する考
 えかた、態度、コミュニケーションの方法を見直し実践してい
 く。

 対人関係の再構築をしていくなかで、偏った女性への考え方や
 接して方が改善され、それなり率直な自己表現や他の人に支え
 てもらいながらうまくやっていくというソーシャルスキルを身
 につけることによって、持って行き場のないモヤモヤとした気
 持ちは解消されていき過食嘔吐の頻度も減少していくことにな
 る。

摂食障害のカウンセリングは対人関係療法で⇒ https://www.sinbiz.jp/eating2/

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