対人関係療法と摂食障害とコミュ二ケーションと(対人関係療法カウンセリング)
摂食障害を克服していくためのカウンセリングとしては、
対人関係療法をお薦めしていますが、もう少しその中身についてです。
対人関係療法は、現在の対人関係に焦点を絞って検討していき、
コミュニケーションの改善を図っていきます。
摂食障害のほとんどは、このコミュニケーションがうまくいっていない
ために起こる対人間の行き違い・すれ違い、うまくいかない、
分かってもらえない、愛されていない、孤立している、寂しい、などなど
によって抱えてしまう持って行き場のない感情がエネルギーとなって
起きている病気です。
だから、現在の影響の強い対人関係に焦点を絞って、特に心の動揺に
影響を与えているのものですが、そこのコミュニケーション方法を
改善していくことによって、持って行き場のない感情を減らして、
摂食障害を改善していきます。
ただ、現在のコミュニケーションを改善すればいいといった、
単純なコミュニケーショントレーニングではありません。
摂食障害はそれほど単純なものではありません。
そこに様々な出来事、様々な気持ちの動きがあり、
更にその背後には、
様々な過去の出来事や気持ちがあるわけです。
現在の対人関係を扱うからといって過去を無視はしません。
むしろ、過去に大きな影響力がある場合には、
過去を十分検討して扱っていきます。
過去のトラウマや満たされない気持というのは
とても大切なものなのです。
特に母親との関係性というのは影響力の大きいものです。
対人関係療法は、
そこまで含めた対人関係を検討してカウンセリングを
施していくものです。
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