対人関係療法でもありがちな“お母さんを恨む!?”
不登校・摂食障害・うつ病など様々な問題で、家族のありよう
というのが、そこに大きく関わってきています。
今回は親子の問題について少し考えたいと思います。
さて、
どうしても、摂食障害の源をたどっていくと、
”母親”
に行きつくことはとても多いこと。
そして、お母さんを恨んでしまう人も多くいます。
”いつも否定されてきた”
”愛されなかった”
”甘えられなかった”
”過干渉”
”私を見てくれなかった”
”話を聞いてくれなかった”
お母さんがもっと私を愛してくれていれば、
こうはならなかった・・・・・
確かにそうかもしれません。
でも、それは、お母さんを恨んでも、
もうどうにもなるものではありません。
お母さんだって精一杯やっていたはずです。
お母さんはその時できるベストを尽くしていたのです。
誰が悪いわけではありません。
悪者探しはやめましょう。
それは、関係性の問題です。
お母さんだけではない家族全体の関係性の問題なのです。
だから、あなたにも問題があったのかもしれません。
そこで、
大事なのは、
過去は過去、
母親は母親、
そして自分がいるわけで、
過去や母親を恨むことは何のプラスにもならないということ。
だから、考えていただきたいのは、
これからやるべきことは何なのか?
いかに自分が変わっていくべきなのか?
今すぐできる事は何なのか?
ということです。
そして、お母さんだけではなく家族全体ということに
目を向けていくと、
父親の存在も多くの影響を与えているということに
気付かされていくことも多々あります。
最近の家庭では、父親不在というケースが多いのですが、
父親不在の場合は、あまり悪い影響には至ってないようです。
父親との関係性で問題となってくるケースは、父親が教育熱心である場合
に様々な影響を与えているというもの。
父親が過干渉で、何かと関わってきて、枠にはめたり、有無を言わせ
ずに従わせたり、頭から否定して話を聞かなかったり、最悪の場合に
は暴力でねじ伏せるといったような場合。
こうなると、父親には何も言えない。
ここをうまく母親がカバーしている家庭ならいいのですが、
母親も一緒になって、父親の言っていることを守らせようとしたり、
子供の気持ちや意見を聞いてあげずに否定するようであると、
子供は逃げ場を失ってしまいます。
父親に追い詰められて、母親にも同じ様に追い詰められてしまうと、
子供はあらぬ方向へと助けを求めていくことになります。
それが、摂食障害になるのか、異性交遊になるのか、家出になるのか、
暴力になるのか、
非行に走るのか、人それぞれの方向にはけ口を見つけていきます。
子供の辛さというものには、親はなかなか気づかないようです。
それは、きっと子供の将来のために一生懸命にやっているからだ
とは思います。
それが、子供への愛情だと思っているから、
”愛情を注いで何が悪い”
と思うのでしょう。
でも、子供も一人の人間。
自分の人生を生きている立派な存在。
きっと、生まれてくるときにこんな人生を歩んでいきたいと決めて
いるのです。
それを、
親が思うような人生へと枠にはめていくことはいかがなものでしょうか。
子供の意思や思いというものを大切にしたいものです。
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