摂食障害という病気の本質
摂食障害とは何なのか? ということについては、以前のコラムレッスンで触れていますので、今回は、その本質について触れていきたいと思います。
さて、
摂食障害という病気の本質ですが、それは、
”コアセルフ=本来の自分”
を見失ってしまった病気であると言えます。
本来の自分とコアセルフは同じものです。
それに対して、副次的な自分のことを、“サブセルフ“と呼びます。
そして、サブセルフの表の顔の部分を仮面と呼びます。仮面はサブセルフの表の顔です。
ここで言う仮面は、少し一般的な仮面というニュアンスとは違うものです。
一般的には、先生の仮面とか、いいお母さん人の仮面とか、明るく社交的な仮面といったような、人と接する時にかぶる仮面を指すことが多いのですが、多少ニュアンスが違います。
コアセルフ=本来の自分とは、
生まれながらに持っている純粋な意識で変わらないもの。
そこには、不安や怖れの意識、自信がないとかダメな自分といった考えもありません。
それに対して、サブセルフとは、生まれた後にできあがってくるサブの人格です。
不安や怖れ、自信がない自分とかダメな自分といったような生まれた後に出来上がってきた自分がサブセルフです。
そこには、
“自分には価値がないという無価値感”
を抱えています。
サブセルフは、望むような愛情を得られなかったり、傷ついたり、様々なことを言われたり、様々な体験をしたり、社会の枠組みを知ったり、様々な教育や価値観の影響を受けたりしながら、他人と比較したり、様々な事を考えさせられながら出来上がっていくものです。
摂食障害では、その中核的な存在として、とても影響力が強いサブセルフとして、
”痩せていなければ価値がない!”
という思いを抱えているサブセルフがあります。
これも当然、生まれた後に出来上がってきたサブセルフです。
摂食障害は、基本的には、コアセルフ=本来の自分が、
サブセルフ= ”痩せていなければ価値がない!”
という思いを抱えたサブセルフに支配されてしまった状態です。
サブセルフは、”痩せていなければ価値がない!”
という思いを抱えたサブセルフだけではなく、
”ダメな自分”
であったり、
”嫌いな自分”
であったり、
また、これもとても影響力の強いサブセルフですが、
“イイ子でいなくてはいけない”
といったサブセルフであり、これが、
表の顔となるイイ子仮面を被らせる直接の要因
となるものです。
これらは、痩せたい自分の裏に隠れた微妙な心理がポイントになるところでもあります。
どちらにしても、本来の自分が小さくなってしまって、それらのサブセルフに飲み込まれてしまった状態が摂食障害なのです。
本来の自分=コアセルフを見失ってしまうと、心はとても不安定になってしまいます。
様々なサブセルフができあがって、サブセルフの間をいったりきたりで不安定になってしまうのです。
イライラしたり不安になったりモヤモヤしたりと・・・・・
でも、イイ子でいたいサブセルフ、そして、その表の顔である仮面をかぶっているとそのような感情表現は決してしません。
ネガティブな感情は抑圧してしまうわけです。
これが溜まりに溜まって耐えきれずに爆発するのが、反抗期なのですが、このエネルギーが反抗や非行といった方向に発散されず抑圧されていくと、うつ病や摂食障害といった形で表出されて来てしまうわけです。
だから、この抑圧された感情を解放していくということが大切になります。
そのためにできることのひとつは、抱えている気持を素直に表現していくということ、そして、もうひとつは、過去の感情を解放していくことなのですが、これは後の方で触れていきます。
気持ちを素直に表現していくということは感情をぶつけるということではありません。
感情の奥にある本当の欲求を知り、その欲求を要求としてちゃんと表現していくこと なのです。
そのようにして、生まれた後にできあがってしまったサブセルフひとつひとつを丁寧に見ていってあげることがとても大切なのです。
そして、サブセルフに飲み込まれた状態から、コアセルフ=本来の自分をしっかりと確立させて、コアセルフ=本来の自分がまるでオーケストラの指揮者のようになり、サブセルフをコントロールできている状態を取り戻していくことが必要なのです。
それが、摂食障害を克服していくということが、コアセルフ=本来の自分を取り戻していくことであると言っているところでもあります。
そして、それは、
サブセルフが抱える
“無価値感”
による支配から
本来の自分の本質である、
“存在価値”
というものを取り戻していくということでもあるのです。
Being=存在そのものの価値です。
本書では、サブセルフから、コアセルフ=本来の自分を取り戻して、イキイキと充実した人生を歩んでいけるようになることを目指してします。
もちろん、摂食障害を克服していってということです。
(サブセルフの内、子供時代の成長を止めてしまっている存在のことをインナーチャイルドと呼んでいます)
◆痩せていなければ価値がない
摂食障害の克服を考える上で、まずいちばんのポイントになるのが、
“痩せていなければ価値がない!”
といったような強い信念です。
これが、先に上げた“痩せたい自分”というサブセルフの信念=“コアビリーフ”と言われるものです。 本来の自分を飲み込んでしまっているサブセルフの信念です。
“痩せていない自分は自分じゃない!”
“痩せていなければ意味がない!”
“痩せていなければ生きていけない!”
といったような強烈な思いが込められた信念です
この信念が中核にあり、大きなウエイトを占めている限り摂食障害は治っていきません。
そして、これは単なる考えを越えたものであり、明確な自己イメージとして深層意識に焼きついてしまっているものです。
だから、頭では本人がおかしいと思い治そうとしても、どうにもできないという状況に陥ってしまうのです。
ここで扱っていくのは、この中心に居座ってしまっている、
“痩せている自分”
という自己イメージであり、そしてそのサブセルフが抱える信念=コアビリーフです。
それがほぼ100%近く自分自身となってしまって、そこに価値を置いているというところ。つまり、このサブセルフが自分自身になっている状態です。
自分の価値は100%“痩せている自分”にあるという考えです。
摂食障害を克服していくということは、この100%になっている、
“痩せている自分”の価値のウエイトをいかに下げていくかというところでもあります。
この中心に居座っているサブセルフが、“コアセルフ=本来の自分”を飲み込んでしまっているという状態です。
サブセルフがあたかも本来の自分であるかのようになってしまっています。
だから、目指していくべきは、本来の自分と痩せている自分を切り離していって、
“痩せている自分”のウエイトを下げていくということです。
今現在100%になっている“痩せている自分”という自己イメージを下げて50%や30%にしていく。
“痩せている自分”を消してしまって無理に0%を目指す必要はありません。
痩せたい気持ちを全面否定する必要はないのです。
痩せたい気持ちの自分はそのまま存在していてもいいのです。
ただ、そのウエイトが大きく下がって、本来の自分から切り離されて、
痩せたい自分を、本来の自分が上手にコントロールできるようになっていけばいいのです。
それが、本コラムレッスンの大きなテーマである、
“ハートを開いていく!”
ということでもあります。
それは、本来の自分を取り戻し、コアセルフがサブセルフをコントロール
できる状態になっており、仮面を手放していくということです。
それでは、次に具体的なレッスンに入っていきたいと思います。
以前のコラムレッスンの続きとなり、レッスン13から始まります。
また、
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