摂食障害を克服するための基本的な考え方 コラムレッスン
◆更に深い変容のために
摂食障害をしっかり深いレベルで治していくには、コラムレッスンで触れて来た、仮面と本来の自分というものを掘り下げてしっかりと扱っていく必要があります。
そして、その仮面と本来の自分と向き合っていく上では、その大前提となってくる人生というものをどうように捉えているのかがとても大切なところです。
そこで、
ここでは、まず、人生に対する考え方や価値観について考えていきたいと思います。
◆幸せをどのように考えますか?
あなたにとっての幸せとは、どのようなものでしょう?
経済的に豊かで、家族に恵まれ、社会的な地位もそれなりにあり、周りから見れば何の過不足なく、人もうらやむような生活をしている。
そのような生活をしている人は幸せに違いないし、あなたもそのような生活を夢見ているのかもしれません。
でも、実際のところは少し違うようです。
私は心理療法の個人セッションを通して様々な個人の悩みを実際に見てきたわけですが、人もうらやむような生活をしていても何も楽しくないし、幸せを感じられないという方と多く接してきました。
例えば、四十代の主婦のY子さんです。子育ても終わり、夫婦で悠々自適な生活をしています。経済的にも不安はなく田舎にロッジを購入して毎日を趣味に興じるという人もうらやむような生活をしています。
でもどうでしょう。何も楽しくないというのです。人がうらやむような生活をしていても何も楽しくないし、幸せも感じない。胸にぽっかりと穴があいた感じだということです。
また、二十代中頃のH美さん。人もうらやむような美貌の持ち主です。美貌だけではなく負けん気の強い頑張り屋さん。当然、勉強もできて、社会に出てもたちまち認められて、その年齢にしては高い地位を築いています。
でも、H美さんは、過食・嘔吐の摂食障害に悩まされています。
さて、この二人に何があったのでしょうか?
詳しくはまた後ほど触れていきますが、一言でいうと、そこにあったのは、
本来の自分の抑圧
です。
本来の自分を抑圧してしまうことによって、本来の自分を感じることができないので、いつも何か表面的で、楽しくなかったり、幸せを感じられなかったり、ずっと寂しさを抱えたままであったりということになってしまうのです。
◆当然、幸せなはずなのに?
このように、傍目からは当然幸せだろうと思われる人たちが、まるで幸せを感
じていなかったりするのです。
本人も幸せになれるはず・・・と思って歩んできて、やっとたどり着いてはみ
たものの、まるで幸せではない。かえって辛い場合ですらあるのです。
現代は、親が子供の幸せを願い、子供のためと思って、塾に通わせ、いい学校
に入れてあげて、挙句の果ては、進路まで親が決めてしまうというケースが多
くあります。
また、そこまでは行かなくても、進路は自分で決めたが、世間体やかっこよさ、
安定や経済的なことだけを考えて決めてしまうケースも多くあります。
今は情報化時代ですので、本当の自分の思いで進路を決めるのではなく、外の
情報に振り回されて決めてしまうということも多いようです。
これらは、本来の自分というものを無視して、外の一般的な尺度で自分の生き方を決めてしまっているケースです。
そのような多くの人が本当の幸せを感じられるずにいるのです。
三十代前半のK奈さんもそんな一人です。子供の頃から勉強もスポーツもよくできる頑張り屋さん。お母さんは少し厳しいのですが、いつもきびきびとしていて、理知的で素敵な人です。K奈さんはそんなお母さんが大好きです。お母さんに認めてもらうために一生懸命頑張ってきました。学校も就職先も皆お母さんの意向に合わせてきました。
でもどうでしょう。三十歳も過ぎる頃からハタと気づきました。
私って、何なんだろう。今まで私は何をやってきたのだろう、って。
一生懸命生きてきたはずなのに、何の充足感も感じられない、と・・・・
◆今の時代背景による大きな影響
さて、これらの事例は今の時代をとてもよく表しています。
決められたレールや決められた尺度、皆同じ物差しで計られて、同じようにしないと生きずらい。
皆と同じにしなくちゃいけない、世間一般的な幸せの尺度に合わせる。
そうすればきっと幸せになれる。
一生懸命勉強して、いい娘にして、親のいうことを聞いて、先生のいうことを聞いて、いい学校にいって、いい会社に就職してと・・・・。
本当の自分がない、自分を押し殺している時代です。
笑いたくもないのについつい笑顔を作ってしまう、
自分の本当の感情は決して表さない、
また、本当の自分は絶対に見せたくないから・・・
だって、そんな弱い本当の自分を見せてしまったら、嫌われるから・・・
いかに、
分厚い重い鎧を身にまとった人が多いことか・・・
本来の自分を隠したり抑圧して、仮面をかぶっているのです。
◆あなたはいかがでしょうか?
ところで、そんな時代に生きるあなたはいかがでしょうか?
先ほど事例に挙げた3人とどこか似ているという人もいるかもしれません。
少し振り返ってみましょう。
案外、自分では気づかないものなのです。
私はごく普通に生きてきたし、これがあたり前だし、なんの問題もないと。
さて、いかがでしょうか?
あなたは、日々の生活で心の奥底から充足感を感じるができていますか?
人生を全うできている思いますか?
◆欲求理論を理解するとよくわかります
さて、それではもう一度幸せについて考えてみましょう。
前の復習としてまとめていきたと思います。
さて、
あなたにとって、幸せって何でしょうか?
今、あなたがイメージする幸せって、どのようなものでしょうか?
少しゆったりとリラックスをしてイメージしてみてください。
例えば、
“仲の良い友達と楽しく談笑している自分”
“家族団欒のひととき”
“彼氏(彼女)とのデートのひととき”
“ばりばりと仕事をやって認められている自分”
“皆に褒められたり、認められている自分”
“仕事で成功して悠々自適の人生を送っている自分”
などなど・・・
様々な幸せのイメージがあるかと思います。
でも、ちょっと考えてみてください。
何かが足りなくありませんか?
普通はこれが幸せだと思っている人がほとんどだと思います。
でも、どうでしょう・・・・
きっと、あなたもこれらが幸せだと思っているのかもしれません。
でも、皆が幸せだと思っているものは、実は違うのかもしれません・・・。
皆が思っている幸せは、
ほんとうは、
“苦しみの原因”
なのかもしれないのです。
よく考えてみてください。
その裏返しを・・・・
これらの幸せといわれているものを
手に入れられなかったときのことを・・・
すべて失ってしまったときのことを・・・
皆が幸せだと思っているものを手に入れられない、
または、持っていたものすべて失ってしまった自分のことを・・・・・
いかがですか???
“とても恐ろしい苦しみ”
ではないでしょうか?
もしこれら多くの持っていたものを失ってしまったら、
地獄のような苦しみであり、不幸のどん底に突き落とされた感覚に
陥ってしまうのではないでしょうか。
そうです。
これらは、みな限りあるものであって、いつ失われるかわからないものです。
いつ失っても不思議のないものなのです。
人は、このような限りがあり、
いつ失うかわからないものを拠りどころにしている限り
“本当の幸せは掴めない!!”
と言えるのです。
でも、ほとんどの人がそれにしがみついてしまっています。
人に認めてもらいたい、
人に好かれたい、
家族に愛されたい、
愛する家族といつまでも一緒にいたい、
嫌われたくない、
愛されたい、
経済的な豊かさを満喫したい、
などなど・・・
これでは、いつまでも不安は続いてしまいます。
それは、
“失う不安”
です。
これでは、
本当の幸せは掴めないのではないでしょうか?
それでは、
どうしていけばいいのでしょう???
それを、
これからあなたと一緒に少しずつ考えていきたいと思います。
また、
そのへんのところは、
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