【仮面の何が悪いのか!?】
前回は、仮面はとても役に立つというお話でした。
確かに、仮面は対人関係の潤滑由になるものでもあります。
例えば、いい人仮面をかぶっていて、
対人関係で波風は立たないし、
人に嫌われる心配もないし、
いい人でいればうまく人生をコントロールできている!!
さて、でも・・・???ということがいっぱい起きてきます。
今日はその辺を・・・・
さて、
仮面をかぶった対人関係は役に立つのですが、
それが問題となってきやすいのは、
ひとつは、
仮面の奥に隠れているインナーチャイルドの傷が深い場合
そして、もうひとつが、
何か大きな出来事があったり大きな負担がかかってしまった時
です。
このような場合には特にあまりよくないことになってしまいます。
やはり、多いのは思春期です。
子どもの頃(小学生ぐらいまでに)すでに仮面をかぶってしまい、
思春期に大きな出来事に遭遇してしまった場合などです。
よくあるのが、
“イジメ”
ですね。
特に、いい人仮面をかぶり、周りに気を使い、周りに合わせて
いると、イジメのターゲットにはなりやすいようです。
仮面の奥に深い傷を抱えてしまっているとその苦しみは、
とても大きなものになってしまいます。
また、いい人仮面をかぶっているので、そこからなかなか
抜け出せないということになってしまいます。
さて、ここで少し仮面のおさらいをしておきます。
仮面は、
幼少の頃に何らかの心の傷を母親との関係性の中で負ってしまい、
それ以外の場合もありますが、そのような心の傷を隠すために仮面を
かぶっていくということでした。
本当の自分が傷ついてしまったので、どんどん本当の自分を隠していきます。
子どもにとって、お母さんは絶対的な存在で、ちょっとしたことで、傷ついて
しまうのです。
特に対人関係のコミュニケーションに影響を与える心の傷としては、
・泣いて訴えたのにわかってもらえなかった、
・何かしようと思っていたら先回りされてしまった、といった過干渉
・ 話かけたり、相談したりしたのに聴いてくれなかった、
・自分の意見を言ったら否定された・・・・・・
などなど、ちょっとしたことで傷つき、自分を制限するようになってしまいます。
そうして、この傷によって、信念=コアビリーフを抱えてしまます。
心の傷とコアビリーフを抱えたインナーチャイルドができあがってしまうわけです。
コアビリーフとは、人生を制限してしまうような信念です。
特に、対人関係のコミュニケーションに影響を与えるコアビリーフには、
・どうせ私はダメ人間
・嫌われたらどうしよう
・批難されたらどうしよう
・見捨てられたらどうしよう
・どうせわかってもらえない
・黙っているのが平和
・皆に合わせていればいい
・ノーは絶対に言えない
といったようなものがあります。
本当の自分が傷つき、仮面をかぶるようになって、
仮面がこのような信念を抱え、その仮面で対人関係のコミュニケーション
をしていくと、様々な対人関係上のうまくいかないコミュニケーションをして
しまいます。
典型的なパターンが次のようなものです。
・あいまいで間接的な非言語コミュニケーション
・不必要に間接的な言語的コミュニケーション
・自分の言いたいことは伝わったという思い込み
・自分が理解したという思い込み
・沈黙
このようなコミュニケーションをやってしまうと対人関係はうまく
いかなくて当然です。
そこに対人関係のストレスが生まれてしまい、持って行き場のない感情を
抱えてしまい、それが様々な悪影響を与えて行くことになってしまいます。
いい人仮面・強い人仮面・クールな人仮面をかぶって、
仮面による表面的な対人関係や仮面の人生を歩んでいくと、
表面的には、傍目から見てもとてもうまくいっているように見える
のですが、本人の内面では大変なことが起きているわけです。
モヤモヤ・イライラ・不安・悲しみ・・・
などなど、心の中は、ストレスではちきれんがばかりになって
しまうのです。
そのストレスが過食を招いたり、うつ病の原因になったり、
イジメが原因での不幸を招いてしまったり、
様々な病気になってしまったりしてしまうわけです。
これを解決していくには、やはり仮面を手放していく
ということがとても大切になっていきます。
そこで役立つのが対人関係療法とインナーチャイルドワーク
でもあるわけです。
そこはまた・・・・
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