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うつ病と対人関係

うつ病と対人関係

うつ病からの回復に有効な心理療法として、

対人関係療法というものがあります。

日本ではまだ認知度が低いようですが、

アメリカでは、認知行動療法と双璧をなすぐらいの治療法だそうです。

今、対人関係療法について勉強中ですので、

お役に立ちそうなところを紹介していきたと思います。

その特徴は、現在の対人関係のありように焦点をあてていくという

ところで、うつ病の根本には、必ず対人関係の影響が大きく

かかわっていると考えられています。

したがって、最終的にはソーシャルスキルの向上などをはかり

対人関係を改善することによって、うつ病からの回復も図れる

というものです。

 基本的な考え方は、私が取り組んでいるSAT療法も同じ考え方を

持っています。

 本人が持っている気質や性格、そして生育環境によって身につけて

きた防衛パターン、つまり対人関係のありようですね。

 

そこにフォーカスしていくところはとてもよく似ています。

そこで対人関係療法の特徴的なところは、うつ病の発症に関連した

4つの問題領域というものです。

4つも問題領域とは以下になります。

 1、悲哀(複雑化した死別反応)

 2、配偶者、恋人、子ども、友人、家族など対人関係上の役割をめぐる不和

 3、役割の変化 たとえば、新しい仕事、転居、離婚、経済的な変化など

 4、対人関係の欠如  孤独と社会的孤立

これらから、うつ病につながった因子は何かということを評価していきます。

そこにおいては、過去の出来事も考慮に入れられます。

まずはここをベースとしてカウンセリングが開始されます。

なかなか示唆に富んだ内容になっています。

詳しい内容は少しずつ紹介していきたいと思います。

(出典:対人関係療法総合ガイド)

メンタルオフィスSINBI