【摂食障害】過食と深い関係！インナーチャイルドの癒し方
過食の原因となるインナーチャイルドを癒す方法とは
前回お伝えしましたように、摂食障害や過食の根本的な原因となるものに「インナーチャイルド」があります。インナーチャイルドは、「あなたの心の中にいる、成長を止めてしまった子ども」です。
過食嘔吐までしてしまう人は、このインナーチャイルドがかなり根深い傾向にあります。
例えば、心の底では「幸せになりたい！」と思っているのに、インナーチャイルドが邪魔をして、常にネガティブな感情に振り回されてしまいます。
幼いころのトラウマや辛い体験から ”自分を守るため” に身に付けた思考パターンや習慣が、大人になっても成長できず、現実の社会で生きづらさを感じている人も多いでしょう。
今回は、そんなインナーチャイルドを癒す方法について解説していきましょう。
前の記事〉〉【摂食障害】過食と深い関係インナーにある「インナーチャイルド」とは？
【過食】インナーチャイルドを癒すとはどういうことなのか？
多くの人は大人になるにつれ、思考や行動パターンも成長していきます。
ところが、インナーチャイルドが深く根付いている人は、子供のころの自分が、心の成長を阻んでいます。というのも、過去の傷ついた心が解消されていないからです。いまだに癒されていないのです。
だから、単純にいうと、インナーチャイルドを癒すということは、自分の心の成長を止めるものが無くなり、本来の自分を取り戻すことになります。自分の感情をコントロールすることが容易になり、過食に頼ることもなくなるでしょう。
特に、インナーチャイルドによる弊害を隠すため、社会的な「仮面」を付けている人にとっては、無理して”いい人”を演じることがなくなり、これからの人生を楽に生きていくきっかけにもなります。
こちらの記事も参考に〉〉【仮面とは？】仮面を手放して摂食障害を克服していくには？？？動画でも解説します
【過食】インナーチャイルドを癒すには
一般的に「癒し」というと『心理的な安心感をあたえること』になり、例えばリラックスする音楽を聴いたり、落ち着く場所にいってストレスを解消したりすることを指しますよね。
ところが、インナーチャイルドを癒すのは、それほど簡単なことではありません。というのも、心が傷ついた原因は遠い過去のことだからです。
この、『傷ついた過去』を癒さないことには、表面的に癒されても、根本的に解決したことにはなりません。悪臭がしている部屋にいくら芳香剤を振りまいても、時間とともに悪臭が戻ることと同じです。まずは、悪臭の元を探して取り除くことが大切なのです。
過去の傷を癒すのは、もちろん痛みを伴う場合もあるでしょう。時間がかかるかもしれませんし、自分の無意識領域に踏み込むことになるので、ある程度の知識も必要になる可能性もあります。
しかし、『本当に自分を変えたいんだ』という強く願うならば、取り組むだけの価値はあります。
＊もし、自分の過去と向き合うのが怖い場合、専門のカウンセラーにサポートしてもらう方が安心で、確実です。
【過食】インナーチャイルドの癒し方
インナーチャイルドの癒し方はいくつか方法があります。自分の感情を客観視し、すべての感情を書き出してみるような方法もありますが、ここでは”子供のころの自分を今の自分が癒す” 方法をお伝えしましょう。
１．リラックスする
まずは、スマホなどの電源を切り、自分が安心と思える空間で完全にリラックスします。
リラックス出来たら、深く長い呼吸をしていきます。
吐く呼吸を長く続けることに意識をしましょう。
深い呼吸をしばら続けます。
２．自分の理想空間をイメージする
心が静まったら、自分が理想とする空間をイメージしていきましょう。
あなたが心地よいと思う、架空の場所、理想郷です。
何が見えるでしょうか？
どんな音が聞こえて、どんな香りがするでしょうか？
しっかりとイメージが出来たら、
そこにあなたのインナーチャイルドを連れてきましょう。
３．あなた自身に呼びかける
まずはあなた自身に呼びかけます。
「今日の冒険に関するあなたの気持ちを知るために、ほんの少し時間をください。
この出会いをあなたは恐れていますか？それとも心待ちにしていますか？
この子供はあなたと親しい人ですか？それとも忘れようとした人ですか？」
４．子ども時代のあなたを目の前にイメージする
あなたが小さかった時、どのような子供だったでしょうか？
何歳位の子供でしょうか
どの様な姿をしているでしょうか
どの様な様子でしょうか、そして表情は？
具体的にイメージしてみましょう。
５．声をかけて、寄り添ってあげる
ゆっくりとその子供に近づいて、優しく声をかけてみましょう。
「こんにちは、○○ちゃん、私は大人になった○○だよ」
いつもあなたが近くにいることは分かっていたけど、見えていないふりや、怒ったり、無視したりしてごめんね。
今日はあなたに合いに来たよ」
「ここはしたいことだけをする場所だよ、安心してね」
「あなたは今何をしたいの」
「一緒に遊ぼう」
子供の答えを聞いてあげましょう。望むことをしてあげましょう。寄りそってあげましょう。
６．抱きしめてあげる
充分に子供の望みを聞いてあげたら、抱きしめてあげます。
最後に
「あなたの居場所は私の中にあるよ、ずっとここにいていいよ」
と言って終わりにします。
意外と簡単だと思う人も、反対に難しいと思う人もいるかもしれません。
また、こんなことで本当にインナーチャイルドが癒されるのか、と考えるかもしれません。
しかし、インナーチャイルドがあなたの思考や行動に影響を与えるのは、あなた自身が過去に囚われているからです。子供のころの自分を癒すことは、過去と決別することにも必要なことなのです。
なかなかイメージが出来ない人もいるでしょうが、何度かトライしてみることで、コツがつかめるようになるはずです。
しかし、過食嘔吐になるほどインナーチャイルドが傷ついている場合、なかなかスムーズにいかないこともあるかもしれません。また、自分でやるのは不安に感じることもあるでしょう。そういう場合は是非カウンセラーや専門家のサポートをお願いしてくださいね。
こちらの記事も参考に〉〉摂食障害の克服で大事な【演じる仮面とインナーチャイルドと無意識の信念と・・・】
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