我慢してしまう人が、過食や拒食になりやすいわけ
過食や拒食になる人には「我慢強い人」が多いのをご存じでしょうか?
一見、我慢強いというのは美徳のように感じられますが、実はこの状態が長く続くことで、知らず知らずのうちに大きなストレスとなって過食などに走ってしまう原因になるんです。
そこまでして我慢するのはどうしてなのでしょうか。
そして、その状態から解放されて、自分らしく生きるにはどうしたらいいのかを説明していきます。
この記事では、、、
■「我慢」してしまう人が、どうして過食や拒食になりやすいのかが分かります。 ■常に「我慢」する状態から解放され、自分らしく生きる方法が分かります。 |
こちらも参考にしてください〉〉動画で解説【我慢をやめれば!!摂食障害はどんどんよくなる!!】
【我慢】あなたはこんな性格ではありませんか?
○嫌な事があっても、ハッキリと「イヤ」と言えない。
○本当の自分の気持ちを伝えることができない。
○人の顔色をうかがって意見を言ったり、人の意見に合わせてばかり。
○両親にほめられるため色々と我慢している
○いい妻、いい母親であるため我慢しなきゃいけないと思っている
こういう人は、優しくて周囲に思いやりがあり、一見「良い人」ですよね。
でも、人には優しくても、自分には「厳しい」人でもあり、そのことが自分の心に強烈な負担をかけているかもしれません。
過食や拒食になる「我慢強い性格の人」って?
我慢強い人には種類があって、
「負けず嫌いで人よりも優れていたいために強い意志を突き通す人」も、
もちろん我慢強いといえますが、過食や拒食になりやすい人は
「自分さえ辛抱すればうまくいく、と自分の本当の気持ちを表さない人」
の方が圧倒的に多いでしょう。
さらに、我慢という言葉には2つの意味があって、日常的に使われている我慢は
「辛い事を耐え忍ぶこと、こらえて許すこと」 ですが、
我慢とは、もともとは仏教用語の「七慢」からきており、本来の意味は
「強い自己意識から起こす慢心のこと。おごり高ぶって、物事を正しく見られない様子」
という意味になります。
これって、人に合わせてばかりの人には当てはまらないんじゃないの?
と思いがちですが、、、ちょっと考えてみてください。
確かに、「おごり高ぶる」ことはないかもしれませんが、「物事を正しく見られない様子」というのは、あながち外れてないといえます。
というのも、「自分の心」を正しく見ることができていないからです。
もちろん、人間は共同生活をしている以上、ある程度の我慢は必要です。
でも、その我慢が行き過ぎて、自分の本心を隠してまで、人の意見を優先したり、自分のやりたいことをしないのは問題です。
本当の気持ちにフタをし続けていると、段々と自分の本心が分からなくなってしまうのです。
どんどん心が空っぽになって、周りのひとに振り回される人生を送るようになってしまいます。
自分の感情を自分でコントロールすることができなくなり、その空っぽの心を埋めるように、たくさんの食べ物で埋めようとしてしまうのです。
これが、我慢強い人が過食になりやすい理由と言えます。
そんな、我慢強い人が心を解放するにはどうしたらいいの?
そこまで我慢強くなる人の多くは、心の中に「嫌われたくない」という感情が隠れています。
そんな心を解放するために、ステップに沿って自分の心に問いかけてみましょう。
1,人を優先し、自分は我慢しなきゃいけないって、、、「それは本当?」
■本心を言ったら嫌われる・見捨てられる。
■自分の意見は受け入れられない。
■甘えを出したり、努力が足りないと、弱い人間だとバカにされる
■良い子供、良い母親、良い妻でいなければならない
などと考えていないでしょうか?あなたは我慢することについてどう思っていますか?
2,その考えは「絶対に本当」と言い切れるでしょうか?
■あなたが意見を言うと、本当に否定されるのでしょうか?
■甘えたり、努力をしないと受け入れてもらえないでしょうか?
■ありのままでいることは、良い子供、良い妻、良い母親ではなくなるのでしょうか?
(あなたは絶対に、良い子供であったり母親、妻でいるべきでなのでしょうか?)
それは本当に言い切れるのか考えてみましょう。
3,それを信じるとしたら、あなたはどうなるでしょうか?
それらが本当だったとしたら、あなたはどうなるでしょう。
■何か問題がおこるでしょうか?
■何か大変なことになるでしょうか?
考えてみましょう。
4,その考えがなければ、あなたはどういう人になるでしょうか?
■ありのままの自分を出せたとしたら、あなたはどういう人になるでしょうか?
■あなたの毎日は、生活は、人生はどうなるでしょうか?
これらを明確にしていくと、あなたが何を恐れているのかが分かるようになるでしょう。
あなたの恐れているもの、、、
それらは「あなたの頭の中」だけのものでありませんでしたか?
もしかしたら「我慢」の仏教での意味の様に、「物事を正しく見られない」状態だったのかもしれません。
つまり、我慢をしなきゃいけないというのは、ただの「妄想」ということになるのです。
自分で自分を縛り付けていた、とも言えるのです。
そのことに「気づく」ことがなによりも大切なのです。
もう、我慢はしなくていい、そろそろあなた自身を解放してもいいのではないでしょうか?
もちろん、その原因は、小さいころからの両親との関係かもしれません。
何かトラウマになるような出来事があったのかもしれません。
甘えを許されない環境だったり、いい子じゃなきゃ愛されなかったとか、そういう幼児体験もあるかもしれません。
そういう過去の傷ついた自分を癒しながら、少しずつ自分を表現していきましょう。
そうすることで、過食衝動も抑えられ、心が解放されて、自由に生きることができるようになるのですよ!
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