依存する心と摂食障害(過食症・拒食症の摂食障害と対人関係療法)
前回、依存性パーソナリティ障害を取り上げましたが、
摂食障害の人には何かに依存する傾向が多くあります。
摂食障害の人が、恋人ができると比較的安定してきたり、
あるいは、摂食障害の代わりにアルコールに依存するように
なったりというのはよくあることです。
それは、基本的に摂食障害の人は心にアンバランスを抱えていると
いうことです。
自分の抱える心のアンバランスを整えるために
何かに頼らざるを得なくなります。
そうやって、何かに依存して心のバランスをとったり、
紛らしたりするわけですが、
依存症になってしまうと、ちょっと困ったものです。
例えば、前にあげた境界性人格障害の人の場合には、
恋人への依存傾向が強くあるのですが、
恋人ができることにより心が安定してもよさそうなものなのですが、
かえってバランスを崩してしまいます。
それは、
”恋人に見捨てられるのではないか?”
という新たな不安を抱えてしまうからです。
いずれにしても、依存症というのは自分で自分をコントロールできない
状況に陥ってしまうことであるので、
代償行為によって心のバランスをとることは、お薦めできるものでは
ありません。
やはり大切なのは、心を紛らせたり、蓋をしたりするのではなく、
自分の心のアンバランスと正面から向き合うことです。
自分のマイナスの気持ちを誤魔化さずに向き合って、根本的な解決を図って
いくことがとても大切になります。
そのためにもカウンセリングを上手にご利用いただければいいかと
思います。
摂食障害のカウンセリングは対人関係療法で⇒ https://www.sinbiz.jp/eating2/