【摂食障害】過食の原因?「認知のゆがみ」対処法を解説
(執筆:YOKO .N 監修:SINBI代表カウンセラー 福山 裕康)
前回、過食の原因?「認知のゆがみ」10パターンを解説でもご紹介しましたが、「認知のゆがみ」は誰でも持っている考え方のクセです。
個性や特性ともいわれ、強制的に治すようなものではありません。
しかし、繊細な人は、認知のゆがみによって人と関わるのが苦手になったり、自己肯定感も低くなったりするので、ストレスが溜まりやすくなります。
ストレスは過食衝動と関わりが深いため、認知のゆがみをマイルドにすることで、軽減する可能性が高くなります。
このコラムでは、認知のゆがみを軽減するための対処法を説明します。無理に治そうとするのではなく、ポジティブに生きていくためのヒントと考えて、気軽に挑戦しましょう。
対処法1.まずは認知のゆがみを自覚してみよう
まずは、前の記事の「認知のゆがみ」10パターンを解説」を読んで、自分に当てはまる項目がないかチェックしてみましょう。
自分の思考の「クセ」を認識することで、自分の行動を客観視することができます。
次にそのような状況になった時、「あ、これって認知のゆがみかも」と思うことが、軽減する第一歩になるでしょう。
自分の思考のクセを「知っている」状態では、クセの頻度も少なくなりますし、心の準備もできるようになります。
対処法2.気持ちを吐き出してみよう
認知のゆがみ的な思考をしてしまうときは、心が「モヤモヤ」している状態です。
溜め込まずに、紙などに書いて、外に吐き出してみましょう。
モヤモヤするたびに書いていくと、そのうちに、自分がどのような時に感情が刺激されるのか、おおよそのパターンが見えてきます。
「対処法1」のチェックでは分からなかった、「無自覚」の自分のモヤモヤを見つけることができるかもしれません。
さらに、「書く」という行為には、「癒やし」の効果もあります。頭の中に浮かんだ言葉をひたすら書いていくのは、「今ここにある自分」に集中することでもあります。
それは、瞑想と同じような状態ともいわれ、心の安定にもつながります。
対処法3.事実を色々な角度で見てみよう
自分の感情が揺れた事実や行為を、色々な角度で見てみましょう。
たとえば、ある人と目が合った瞬間、目をそらされたので、「私はあの人に嫌われているんだ」と不安になったとします。
しかし、本当にそうでしょうか。これを別の角度からみていくために、次のように考えてみましょう。
①そう考える根拠、逆の事実は何だろうか
・相手はすぐに目をそらした
・いつもだったら軽く会釈くらいはする
・本当に私と認識して目を逸らしたのか?
②本当にそうだとしたらどうなるだろうか
・あの人に嫌われたとしても、何も問題ない
・悲しいけど私は嫌われるようなことは何もしていない
③他の見方はないだろうか
・自分だと認識しなかったのかもしれない
・そもそも目が合っていないのかもしれない
・相手は気が付かなかっただけかもしれない
・相手は忙しかったのかもしれない
④どの見方が私の役にたつだろうか(元気がでる答え)
・たまたま相手は忙しかったのかもしれない。明日は私から挨拶して、話しかけてみよう。
このように、色々な角度から見ることで、悲観的な考えに固執することがなくなります。
最終的に「じゃあ、どう考えれば自分の元気がでるだろうか」と考えて、実際に行動するとよいでしょう。
対処法4.「そんなこともあるな」と考えてみる
物事や意見に対して、決めつける(評価する)ことはやめて、「そんなこともあるな」と考えるようにしてみましょう。
「あれは間違っている!」「なんでわからないんだ」という感情は、かなりのストレスになります。
たとえば、人の意見を「正しい」「間違っている」と判断するのではなく、「そんなこともあるかな」と考えてみるのです。
もちろん、100%同意できない意見もあるでしょうが、とりあえず柔軟に受け入れてみましょう。
相手の事情まで考え過ぎてしまうと複雑になりますが、少なくとも相手の立場くらいは考えをめぐらすと、「あの人も事情があるものね」程度に受け止めることが出来ます。
気持ちに余裕が出るので、イライラしなくて済むようになります。
対処法5.専門のカウンセリングを受ける
どうしても根本的に改善したい場合は、専門のカウンセリングを受けることをおすすめします。自己判断ではなく、客観的なアドバイスを受けることができます。
認知のゆがみは、考え方のクセなので、自分で対処するのはなかなか難しいものです。
考え方のクセは、その人の持っている資質やそれまで育ってきた環境に大きく影響されているからです。
すぐに変えよう、改めようと思っても、長年蓄積されてきたものですから、簡単ではないでしょう。
認知のゆがみが強い人は、無意識に自尊心を傷つけ、自己肯定感を低くしてしまいます。ストレス耐性が弱くなり、過食衝動に陥る人も少なくありません。
とにかく自分の考えに囚われて苦しい人や、生き辛さを感じているひとは、専門的なカウンセリングを受けることが解決の早道となるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
認知のゆがみの対処法について解説しました。
考え方のクセは、誰でももっており、悪いことではありません。
しかし、自分のクセによって「苦しい」と感じている人は、ぜひ対処法を試してみてください。
ゆっくりですが、考え方が変わり、生きやすくなるはずですよ。
こちらの記事も参考に>【摂食障害】過食衝動を抑える!「ネガティブ思考」をやめる方法
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