苦悩の原因(過食症・拒食症の摂食障害と対人関係療法)
苦悩があるから摂食障害になる。
過食や拒食は、その苦悩を紛らしたり、減らしたり、
忘れさせたりして、心のバランスを危ういながらもとっていくためのもの・・・・
さて、でもその苦悩はどうして生まれてくるのでしょうか。
過食の場合は、その過食そのものがまるで苦悩のようになってしまうのですが、
少し違うところです。
過食は苦悩の根源ではないようです。
先日、現実を見ない、現実逃避について触れましたが、
摂食障害やアルコール依存、ギャンブル依存や買い物依存、恋愛依存なども
現実逃避の手段になっています。
それは、現実の苦悩から逃れるためのツールになっているわけです。
現実が怖くて向き合えない・・・・
もうダメかも・・・
嫌われるかも・・・・
見捨てられるかも・・・・
もうお終い・・・・
などなど、
現実をみると怖い恐怖心や不安が襲ってくるからそこから逃れたいわけです。
そうやって現実から逃れるとどんどん現実から離れていき、
妄想の世界をつくりあげていきます。
妄想の恐怖や不安が大きく膨れ上がっていくのです。
そうなるとますます現実は見えなくなって行きます。
そして、過去と未来の妄想の中に生きていくことになります。
そうなると悪循環は止まらなくなってしまいます。
苦悩というのはこのように、
自分で勝手につくりあげていく
”妄想の世界”
なのです。
だから、摂食障害から抜け出すということは、
この”妄想の世界”から抜け出すということです。
一人でここから抜け出すのは大変なこと。
気軽にご相談ください。