本当の自分・・・偽りの自分 (カウンセリングのポイント)
あなたは、
“本当の自分”
というものをどのように感じているでしょうか?
実際、
“本当の自分”
と言っても、なかなかよくわからないのが普通です。
本当の自分探しの旅などとよく言われますが、
旅に出てもなかなか見つからないもの・・・
でもあります。
何故でしょうか????
何故、本当の自分がわからないのでしょう。
特に現代人はその傾向が強くなってきているようです。
いくつかその理由はあると思います。
ひとつは、画一化された現代社会のありようです。
学校の教育や社会の画一化された枠組とでもいうのでしょうか、
決められた枠にはめられて、本当の自分を生きることが許されない
あり様・・・
人に対する標準的な評価があって、それに合うように自分をつくり、
認めてもらうために生きていく。
そこには本来の自分がないわけです。
そしてもうひとつ、
両親がはめ込む、
“枠”
というものがあります。
両親がこうすべき、こうなって欲しいという考えや理想があって、
その枠にはめられていってしまう・・・
子どもは、両親に認められるように一生懸命頑張ります。
親が設定した枠にうまく収まるように。
でも、ここに悲劇があるわけです。
そこで、特に悲劇的なのは、両親との関係に問題あった場合です。
特に問題となりやすいのは、幼い頃の影響であり、もしかすると
無意識(潜在意識)下に影響を受けており、本人がそれを自覚で
きずにいる場合です。
本人が自覚できないと、何の気づきも生まれませんので、改善して
いくことができません。
それが記憶にない幼児や胎児のころの出来事であったりすると
気づきの生まれようがありません。
そこで、いったい何が起こっているのか???
というと、人間の根源的な欲求が満たされないという危機です。
欲求が満たされないという危機がストレスとなり、潜在意識下
にもぐりこんでしまうとやっかいなことになってしまいます。
特に影響が大きいのは、人間の根源的な欲求である生きるため
の欲求が満たされない生命的な危機の場合です。
それは、胎児期や幼児期に体験しやすく、影響も受けやすいものです。
この根源的な欲求が満たされないということが、
潜在意識下にあると、
“理由がよくわかない”
けれど、
“なぜかすごい不安”
“なぜかとても寂しい”
“なぜかいつも孤独”
という感覚を深くもつことになってしまいます。
また、その欲求が満たされていないがために、
満たしたいという無意識から発せられる欲求よって、
様々な自己防衛手段というものを身につけていき、
それが心理パターン化されていきます。
つまり、本当の自分を隠して、
偽りの自分を演じていくようになるわけです。
それが大人になってからも様々なところで影響を
与えていきます。
そこについてはまた・・・
摂食障害のカウンセリングは対人関係療法で⇒ https://www.sinbiz.jp/eating2/