条件付きの愛情 (カウンセリングのポイント)
前回は偽りの自分ということについて触れましたが、今回は
偽りの自分をつくりだす条件付きの愛情についてです。
さて、
あなたの心は、普段満たされているでしょうか?
何かぽかんと胸に穴があいたような、
欠乏感や物足りない感じをもって
いたりしませんか?
そのような人の多くは、意識が外に向きがち
なようです。
いつも他の人の目や顔色を気にしたり、
いつも人に認められたり愛されることを優先して
いたりします。
自分自身よりも他の人を優先しているわけです。
そのような人は、
幼少期に何らかの理由で母親の愛情を
充分受けらなかった場合が多いようです。
例えば、条件付きの愛情です。
母親が条件付の愛情で接していると、
子どもは、その母親の条件を満たすことを
最優先するようになります。
母親の条件を満たすことが、自分の生命の安全や
幸せをもたらすことに繋がるからです。
条件付の愛情とは具体的には、
泣かずに良い子でいたら・・・・
聞き分けがよかったら・・・・
お勉強ができたら・・・・
ちゃんとできたら・・・・
などなど、母親が望むとおりにできたら、
認めてあげる、ご褒美をあげる、褒める、可愛がってあげる・・・
などのことです。
母親の望む条件を満たさないのなら愛してあげない!
というものです。
こうなると子どもはお母さんに愛されるために、
一生懸命に条件を満たそうとします。
自分の欲求がどうであれ・・・
自分のしたいことや、本来の自分を抑えてまで、
お母さんに尽くしてしまいます。
そうするとどうでしょう、
本来の自分はどこかにいってしまいます。
そして、自分の満足というものも
どこかにいってしまいます。
胸にぽかんと穴があいてしまうのです。
自分の満足や自分自身というものがなくなって
しまうからです。
そうならないためには、
やはり無条件の愛情というものがとても大切です。
そこはまた次回に・・・
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