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認知行動療法・スキーマ療法によるカウンセリング

認知行動療法について

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認知行動療法は、ある出来事に対する好ましくない考え方や感情、それに伴う行動などの問題に焦点を合わせて、学習理論をはじめとする行動科学の諸理論や行動変容の諸技法を用いて、好ましくない反応を軽減するとともに、より適応的な反応を学習していく心理療法です。

心理カウンセリングを受けるクライアントが抱える問題には、不安や落ち込みといった情緒的な問題、動悸、息切れ、呼吸困難や頭痛といった身体的な問題、あるいは,不登校や会社への出勤拒否などをはじめとする生活上の問題などさまざまなものがありますが、これら問題の発生や継続には、その人の予測や判断、信念や価値観といった考え方の問題が関連していることが少なくありません。

認知行動療法では、予測や判断、信念や価値観といったさまざまな認知的要因を想定して、それらが個人の情緒や行動にどのような影響を及ぼしているかを重視しています。

認知行動療法のカウンセリングにおいては、考え方や気持ちの動き、それらに伴う行動に直接的に介入するだけでなく、情緒や行動に影響を及ぼしている認知的要因を積極的にアプローチすべき課題として扱っていきます。また,それらを好ましい認知へと変容していくことによって、情緒の安定や行動の修正を効果的に行っていくことを目指していきます。

そして、考え方が変わることによって、気分や行動は変わるということをクライエント自身が繰り返し経験することを通して、自分の考え方を変えていくことによって、情緒や行動を自ら自律的にコントロールすることができるようになることを目標としています。

スキーマ療法について

 スキーマ療法は、認知行動療法を発展させていった心理療法であり、認知行動療法、アタッチメント理論、ゲシュタルト療法、対象関係論、構成主義、精神分析学派などが統合された形となっており、これまで困難とされていた固定化した慢性的心理的な障害を持つ
クライアントに適しているとされています。本格的なパーソナリティ障害などの深刻な性格上の特徴を持つクアイアントなどにスキーマ療法は効果を発揮しています。

 スキーマ療法のスキーマとは,その人の認知や長年養われてきた対処行動などを方向づける意識的・無意識的な核となる中核的な信念のことを指します。

 スキーマ療法は、幼少期に形成されたネガティブなスキーマに焦点を当て、その成長が健康的ではなかったような境界性パーソナリティ障害や自己愛性パーソナリティ障害をはじめとするパーソナリティ障害の問題に対処していくことを得意としています

 スキーマは、その人の思考パターンの根本にある、思考の枠組みという意味であり、その研究の第一人者である、ジェフリー・E・ヤングは、多くの心理的問題の根本原因になっているのは、人生の初期に形成された思い込みで5つの領域と18のカテゴリーに網羅させることが出来るとして、これらを早期不適応的スキーマと名づけています。

 スキーマは、成長するにしたがって、潜在意識の深くに沈み込んで、表面的には分かりにくくなります。スキーマがそのまま思考や態度に反映された場合には、スキーマへの服従と言いますが、それ以外に、回避、過剰補償といったコーピング(対処)を通じて、様々な思考パターンや態度に反映されていきます。

 スキーマ療法では、それらスキーマによって生じてくる問題へ対処していくカウンセリングの段階として2つの段階を設けています。

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 まず、第一段階は、「アセスメントと教育のフェーズ」であり、第二段階は、「変化のフェーズ」です。

 「アセスメントと教育のフェーズ」では、クライントが自らのスキーマを見きわめて、幼少期や思春期におけるスキーマの起源を理解し、それらを現在抱える問題と関連づけていけるようにしていきます。

 そして、次の「変化のフェーズ」では、クライアントのスキーマを修正するために、カウンセラーは、認知的手法、体験的手法、対人関係的手法を組み合わせてクライアントの不適応的なコーピングングスタイルをより健全なものへと修正していきます。

カウンセリングご希望の方は下記からどうぞ。

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