【摂食障害】自律神経を整えて過食衝動を抑える「呼吸法」とは
(執筆:YOKO .N 監修:SINBI代表カウンセラー 福山 裕康)
過食衝動が抑えられない人は自律神経が乱れている可能性があります。
自律神経の一つ、「交感神経」が常に優位な状態でいると、心も身体もリラックスできず、常に不安やストレスにさられるようになるからです。
解消できないストレスが、過食を増長させてしまいます。
感情と身体は繊細に連携しています。
自律神経が整うようになれば、不安や恐怖などの感情を落ち着かせて、リラックスすることができます。
自律神経を整えて、身体を緊張から解きほぐすのには色々方法がありますが、一番取り組みやすいのが「呼吸法」です。
呼吸法は自律神経の乱れを整える効果があり、いつでもどこでも実践できるので、ぜひ習得しておきましょう。
自律神経とは
「自律神経を整える音楽」など、誰しも聞いたことはあると思いますが、実際のところよくわからないという方も多いのではないのでしょうか。
そもそも自律神経とは、人間が24時間生命を維持するために必要な神経です。本人の意志に関係なく自動的に動く内蔵の動きなどを調節しています。
この自律神経は2種類あり、日中活動するときに活発になる「交感神経」と、リラックスするときに活発になる「副交感神経」があります。
この2つがどのように作用するかによって、身体と心(感情)の調子が変化します。
たとえば、身体を休めたいときに副交感神経が優位だと、ゆっくりリラックスして、心身ともに疲れを解消できます。反対に、学校や会社ではある程度の緊張感が必要で、交感神経が優位な状態が望ましいでしょう。
どちらが大切というわけではなく、2つの神経がバランス良く働くことで、心身ともの健康が保たれるわけです。
自律神経が乱れるとどうなるのか
自律神経が乱れると、心身に支障が出てしまいます。
特に不安や恐怖などのストレスは自律神経を刺激して身体に次のような反応を引き起こします。
緊張、発汗、動悸、頭痛、めまい、震え、吐き気、口の乾き、頻尿、過食衝動
これらは原因が特定できたり、一時的なストレスであったりすれば、原因がなくなるとともに症状もなくなります。
たとえば、肉体的な疲労、大事な試験本番、大きな舞台での本番などで緊張や震えなどの症状が出たとしても、それらが終了すれば緊張もストレスもなくなります。
ストレスによる一時的な「過食」も、時間とともに解消される場合が多いでしょう。
ところが、「過食」が日常化している場合は、簡単にやめることは難しくなります。
普段の対人関係や幼児期、過去の経験などによる精神的なストレスが引き金になる場合が多く、原因の特定や根本的に解決することが難しいからです。
常に不安や緊張が続くと、やがて過食だけではなく「自律神経失調症」「神経性胃炎」「過呼吸症候群」などの症状が現れることもあります。
しかし、日常的に自律神経を整える方法を身につけることで、症状を軽くすることができます。
緊張やストレスを感じる度にケアすることで、ストレスが溜まりにくくなるのです。
そんなときに頼りにしたいのが、自律神経のコントロール効果のある「呼吸法」です。
呼吸は、吸うときは交感神経、吐くときは副交感神経が関係しているからです。
自律神経は自分の意志では操作できませんが、呼吸法を利用すれば、ある程度コントロールすることが可能になります。
呼吸法を毎日の生活に取り入れて、過食の衝動を抑えるようになりましょう。
不安を和らげるための呼吸法
呼吸法とは呼吸のしかたを工夫することで不安を軽くする方法です。
自律神経を整える方法やストレス解消法は色々あります。
音楽を聞いたり、自然の中を散歩したり、趣味に没頭するもの良い方法です。
しかし、呼吸法は「誰にも気づかれずに会社や学校で実践できる」ことから、覚えておくといざというときに役に立ちます。
「呼吸」は誰しも当たり前のように行っていることですが、多くの人は吸うことを意識しても、吐くことに対してはさほど重要視していません。
たとえば、不安になると、つい「息を吸おう」としてしまいます。
しかし、息を吸いすぎると不安を増長してしまい、極端な場合、過呼吸になる可能性もあります。
呼吸法は「吐くこと」を意識します。
呼吸の「吐く」は、副交感神経に支配されているからです。
副交感神経を優位にするために、意識してゆっくりと息を吐き出す練習が必要です。
基本的な呼吸法
まずは肩や腕の力を抜くこと、そして軽く深呼吸を繰り返します。
何度か繰り返したら、段々と息を吐くことに意識を集中しましょう。
① まず、軽く息を吸います。
② 次に息を6秒かけて吐きます。
③ 息を3秒止めます。
また①に戻って、軽く息を吸います。
これを、できれば1回10分ほど毎日行ってみましょう。
いざ不安やストレスを感じたら、心が落ち着くまでこの呼吸を繰り返します。
副交感神経を整えて、感情をコントロールすることができるようになります。
呼吸法が身につけば、過食衝動を抑えることも可能なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
呼吸法といっても、特に難しいことはありません。
呼吸は常に交感神経に支配されながら意識せずに行っているものです。
しかし、副交感神経が支配している「吐く」行為を意識的に行うことで、ある程度コントロールすることができます。
呼吸をコントロールすることが、不安やストレスを感じにくくすることに繋がります。
やがて、過食などの症状もおさまるようになります。
呼吸法を身に着けて、いつでも実践できるようにしておきましょう。
こちらの記事も参考に>>【摂食障害】頑張るのをやめると過食や拒食が改善するわけ
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