【摂食障害】気分が落ち込んだときに一瞬で気分をあげる6つの方法
(執筆:YOKO .N 監修:SINBI代表カウンセラー 福山 裕康)
過食などの摂食障害がある人は、ちょっとしたきっかけで気分が落ち込むことが多いもの。
優しい人が多いので、人の痛みを自分のように受け止めたり、ちょっとした他人の言動で傷ついたりして気分が落ち込んでしまい、それが過食へと繋がる場合も多いようです。
しかし、ちょっとした解消方法を覚えて、気分が落ち込んだときに実践することで、気分が上向きになります。
このコラムでは、気分が落ち込んだときに一瞬で気分を変える方法をご紹介します。
ストレスを溜めにくくなるので、過食衝動がおさえられるようにもなるでしょう。
ぜひ参考にしてください。
1.体を動かせば心も軽くなる
気分が落ち込んだとき、体を動かせば心も軽くなります。
というのも、心と身体は密接に繋がっていて、一方の調子が悪いときは、もう一方も引きづられてしまうからです。
たとえば、体がしんどいときは、気分もなんだかネガティブになってしまいますよね。
反対に、気分が落ち込んでいるときは、体も体を守るように丸まって、ギュッと縮こまってしまいます。
そのため、無理にでも体を動かすことで、連動して心も軽くなるというわけなのです。
とはいえ、激しい運動をすることはありません。
あくまで落ち込んでいる心を「上向き」にするような動きをすればいいでしょう。
2.落ち込んだときに気分をあげる動作とは
では、気分が落ち込んだときに具体的に何をすればいいのか見ていきましょう。
実際に行う動作は次のとおりです。
【気分をあげる6つの行動】
それぞれ詳しく解説していきましょう。
①胸をはって深呼吸する
まずは、胸をはって体を開きましょう。
気分が落ち込んでいるときは、背中が丸まっていたり、体全体が内側に小さく縮こまっていたりするものです。
体が縮こまっている状態は、血液の循環が悪くなり、脳の動きも悪くなります。
悪いことを何度も思い返して、どんどん悪い方向へと思いが進んでしまうこともあるでしょう。
そこで、胸をはって新鮮な空気を取り込みます。
深呼吸を何度か繰り返すと、気分も落ち着いてくるはずです。
②目線をあげる
気分が落ち込むときは下を向いてしまいがちなので、上を向きましょう。
目線をあげるだけでも、気分が上向きになります。
目線が下がっている状態というのは、上半身が前にでることによって頭部の重量が胸筋や腰に負担をかけています。
しかし、目線をあげるだけで首から背中にかけての筋肉を伸ばしてリラックスすることができます。
ちょっとした目線の違いだけで、体への負担が大きく変わるのです。
また、目にも、空や雲などを捉えることによって、心の緊張が溶けてリラックスする効果もあります。
③手を上に大きく伸ばす
手を上に大きくあげると、体の中で縮こまっていた筋肉が伸びて、柔軟になります。
背中の広い面の筋肉が緩むので、血流が良くなり、呼吸もしやすくなります。
筋肉の緊張が続くと、慢性的な肩こりや腰痛にも繋がり、余計に気分が暗くなってきます。
手を上に大きく伸ばすだけで、「なんとなく不調」という状態も予防することができますよ。
④声を出して「大丈夫」と言ってみる
「大丈夫」という言葉を自分にかけてあげましょう。
「気分が落ち込むようなこと」は、大抵の場合、「どうしようもないこと」です。
失敗をしてしまった、人に悪口をいわれてしまった、嫌な人に会ったなど、もうすでに起きたことであって、すぐに解決できないことが大半でしょう。
これらをいつまでもくよくよ考えていても、なにもなりません。
起きたことはとりあえず置いておいて、「大丈夫」と口に出してみましょう。
言葉は口に出すことで、「暗示」の効果もあります。
「もうダメだ」というよりも、「大丈夫!」とポジティブに口に出すことで、本当に大丈夫のような気持ちになってくるのです。
⑤笑顔を作る
感情的に難しいかもしれませんが、笑顔を作ってみましょう。
笑顔になると顔の表情筋が大きく作動します。
特に、喜びや嬉しいときに動く大頬骨筋を刺激することで、落ち込んでいる気分を緩和し、感情が上向きになることが分かっています。
笑顔を作ることは、気分を向上させるのです。
⑥ぴょんぴょんはねてみる
その場でぴょんぴょんはねてみることも気分向上におすすめです。
跳ねるということは、体全体の筋肉を一度に利用することになり、意外と激しい運動になります。
全身の血液やリンパの流れがよくなり、有酸素運動にもなります。
溜まった老廃物が流れやすくなり、むくみの解消にもなります。
本来、気分をガラリと変えるには適度な運動がいいのですが、落ち込んでいるときには動きたくないですよね。
ちょっと跳ねるくらいなら、なによりも負担が小さく、すぐに実践できるのでちょっとした気分転換にもぴったりです。
まとめ
いかがでしたでしょうか
気分が落ち込んだときは、何もしたくなくなるものですが、そのまま放置していてもストレスがたまるだけで、やがて過食への行動に繋がってしまいます。
これらの行動をすることで、気分が向上しやすくなり、「とことんまで落ち込む」ということが少なくなります。
過食になりやすい人は、優しくて真面目な人が多いもの。
まずは自分に対する心のケアを行って、ストレスを溜めにくくしましょう。
しかし、気分の改善だけでは追いつかないくらいに過食がひどいときは、専門のカウンセラーなどに話を聞いてもらうことが、過食の早い解決になります。
自分でなんとかすると思いつめず、苦しいときは専門家の力を借りることも考えましょう。
こちらの記事も参考に>>過食の衝動を抑え食欲をコントロールするための3つの方法
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