たんぱく質不足が過食の原因になるって本当?
「過食」になる引き金は色々とあるのですが、その一つに「タンパク質不足」というのがあります。
過食って、いっぱい食べているから栄養不足とは無関係に感じる人も入るかもしれませんね。
でも、「甘いものをたくさん食べたいから、ご飯の量を減らして全体のカロリーを抑えよう!」なんて考えちゃうことはありませんか?
しかも、サプリで足りない栄養を補おうと考える人も、ビタミンや鉄類は気にするのに、なぜかタンパク質に関してはあまり気にしないのですね、、、
実は、タンパク質不足になると、このような症状があらわれてしまいます。
- 体力がつかず、疲れやすくなる
- 髪にコシがなくなり、肌に潤いがなくなってくる
- 集中力や思考力が落ち、落ち着かない
- 基礎代謝が落ち、太りやすくなる
せっかく体重が減ったとしても、お肌がガサガサで、体力も落ち、頭が働かなくなるなんて、いやですよね!!
タンパク質は筋肉や骨、肌や髪、爪などの身体を作る基本の栄養素です。
体の機能を正常に維持するための免疫体の材料になるほか、ホルモンや酵素などもタンパク質から作られています。
もちろん、内臓だって筋肉でできているので、タンパク質が不足すると身体が普通に機能しなくなってしまうのです。
さらに最近、
タンパク質が不足すると「過食」をしてしまう、と言われてるんですが、、、
どういうことでしょうか?
たんぱく質が満たされるまで過食をしてしまう!?
2005年にオックスフォード大学のシンプソン教授が提唱した「プロテインビバレッジ仮説」というものがあります。
簡単にいうと
「ひとは必要とされるタンパク質の量が満たされるまで食べてしまう」
ということになります。
つまり、たくさん食べても、「満たされない」と感じるのは、タンパク質の必要量が満たされていないから。
この仮説が出されてから、他の大学でも検証が行われましたが、総じて「タンパク質を摂る量が増えるほど、摂取カロリーは減っていく」という結論になっています。
反対に「糖質」は多く摂るほど、さらに欲しくなるのはご存知の通りです。
最近では「プロテインは痩せる」なんてことが話題になりましたが、「プロテインで痩せる」というよりは、プロテインでタンパク質が満たされるから、それ以上の食欲が抑えられる、といっても良いのでしょうね。
過食をしないためのタンパク質の量とは?
では、実際にどのくらいタンパク質を取れば良いのでしょうか?
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020」によれば、私たちの生活において一日あたりに必要とされるタンパク質量は成人男性でおよそ65g、成人女性でおよそ50gとされています。
詳しく言うと、60kgの体重の人は60gのタンパク質が必要となります。
タンパク質50gを食品に換算すると、
300gの豆腐(大きいサイズ)なら、3丁以上
30gの納豆なら、10パックくらい、
卵なら、8個くらい、
赤身のステーキなら3枚くらい
になります。
もちろん、単品で摂るわけではないでしょうから、めちゃくちゃ大変と言うわけではありませんが、かなり意識しないと摂れないですよね!!
なので、「ダイエットだから」といって野菜ばかりを選んでいたり、偏った食事をしているとタンパク質不足になって、余計に過食に走ってしまう可能性があるわけです。
タンパク質不足からの過食に陥らないためには、、、
- サラダなら、チキンサラダを選ぶ
- 肉を積極的に摂る(赤身肉やムネ肉がお勧め)
- 魚を積極的にとる(マグロやブリ、イワシがお勧め)
- 納豆や豆腐を食事ごとに摂る
- 豆乳鍋にして、たくさんの野菜やタンパク質を摂る
ようにすると、全体のタンパク質の量が増えていくでしょう。
また、おやつが食べたいな、と思ったら
- タンパク質が入っているおやつを食べる(ソイジョイなど)
- ゆで卵を食べる
- ジュースを飲むなら豆乳ドリンクにする
- プロテインを飲む
などを試してみましょう。
豆乳は好き嫌いがあるかもしれませんが、きなこや蜂蜜を入れたりして工夫すると飲みやすくなりますよ。
ゆで卵はたくさん茹でておいて、好きな時に食べられるようにしておきましょう。
何か食べたいなと思った時に、ゆで卵を食べることで、「タンパク質不足による過食」を予防することができるでしょう。
また、最近のプロテインは、いちご味やバナナ、抹茶味などバタエティーにとんでいます。女性用に作られたものもありますので、おやつがわりに飲んでもいいですよね!
たんぱく質不足が過食に?【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
もちろん、過食になる原因やきっかけは人それぞれで、もっと複雑なものかもしれません。
でも、タンパク質を摂るだけでキレイになるし、過食の回数が減るとしたら、嬉しいですよね!
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