【摂食障害】ストレス過食を防ぐ「体内時計」の整え方
(執筆:YOKO .N 監修:SINBI代表カウンセラー 福山 裕康)
過食をしてしまう人は、ストレスを感じやすい人が多いようです。
ストレスの原因は色々ありますが、「体内時計」が乱れているせいで、ストレスを受けやすい心の状態になっているケースもあります。
体内時計が整えば、ストレス耐性がついて、過食の衝動も軽くなるはずです。
この記事では、体内時計が乱れる原因と、体内時計の整え方について解説しましょう。
1.ストレス過食は体内時計が乱れているせいかも
・特に何もしていないのに身体がだるい。
・どうしても集中できない。
・なんとなくスッキリしなくてイライラする。
このように、なんとなく体調が悪いのは体内時計が乱れているせいかもしれません。
しかし、そもそも体内時計とは何なのでしょうか。
その働きや、体調不良の原因について説明していきましょう。
1-1.そもそも体内時計とは
体内時計とは、生き物が本来持っている「生体リズム」を調節するためのメカニズムを指します。
人間では大脳にある「視交叉上核(しこうざじょうかく)」と言われる部位が体内時計を司っています。
ちょうど左右の目の奥にある部分で、体内時計は目から入る「光」が重要な役割を持っています。
また、身体の臓器のほぼ全てに体内時計があり、人が活動するためのさまざまなリズムを刻んでいます。
1-2.体内時計は意識して「調節する」ことが必要
体内時計は、意識して調節する必要があります。
というのは、この体内時計は地球が自転する周期(24時間)よりも長めにセットされているからです。
「地球の自転周期」との間に生じるズレを調節しないでいると、その違和感から体調がおかしくなってしまうのです。
たとえば、「時差ボケ」を体験した人には分かりやすいでしょう。
時差が大きくなるほど、頭がぼんやりし、体調が悪くなるのは、体内時計が乱れているためです。
1-3.「体内時計が狂う」とどんな影響があるの
普段の生活で体内時計が狂うとおこる症状は次の通りです。
・不眠・過眠など睡眠障害
・疲労感・倦怠感・体調不良
・集中力の低下
・肌荒れ
・自律神経失調症・うつ病
・食欲の減退・過食
さらに糖尿病や内臓脂肪型肥満、過敏性腸症候群などになるリスクも高いとされています。
これらの症状が続くと、日中のちょっとした事が刺激になり、常にイライラすることでストレスが溜まりやすくなります。
そのストレスを発散させようと、過食をしてしまう原因となってしまうのです。
また、時間に関係なく食事をしてしまうことで、さらに体内時計が乱れるという、負のサイクルが続いてしまいます。
2.体内時計が乱れる原因とは
体内時計が乱れる1番の原因となるのは「光」です。
動物は朝、太陽の光を浴びることで体内時計をリセットし、体内のリズムを整えます。
そのため、朝日を浴びないような生活をしていると、すぐに体内時計が乱れてしまうのです。
たとえば、
・夜遅くまで明るい電球の下にいる
・寝る寸前までテレビやスマートフォンの光を浴びている
・夜ふかしをして、睡眠時間が短い
・遮光カーテンで朝日を浴びることができない
・朝食を摂らない
これらは自然のリズムとは相反する生活であり、体内時計がリセットされず乱れる原因となります。
3.体内時計の整え方
では、体内時計を整えるにはどうしたらいいのでしょうか。
①朝起きたら太陽の光を浴びる
朝起きらた、まずは太陽の光を浴びましょう。
目から入った光は、視交叉上核を刺激して体内時計を調節します。
②朝日を浴びながら散歩をする
朝日を浴びながら軽い散歩や運動をすると、幸福ホルモンと呼ばれる「セロトニン」が活性化します。
夜よく眠れる効果やストレス耐性、脳疲労の軽減などの効果もあり、体内時計だけではなく、心と身体をもリフレッシュしてくれるのです。
③バランスの良い朝食を取る
朝食を取ることでも体内時計を整えることができます。
栄養バランスの整った朝食は、体内の臓器にも備わっている体内時計を刺激して効率よくリセットします。
「朝日を浴びて、バランスの良い朝食を摂って一日をスタートする」
これこそが体内時計を整え、生活リズムを安定させる秘訣です。
生活リズムが整うと、ストレスを受けにくいメンタルになります。
そうすれば、おのずと過食に頼らなくてもよくなるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
現代人は、夜でも明るい部屋の中で、スマートフォンなどを見る生活が普通になっています。
そのため、意識して体内時計を整える必要があります。
体内時計が整うと、身体も心も安定し、過食衝動を抑えられるようになります。
ぜひ参考にしてくださいね。
こちらの記事も参考に>>【摂食障害】人目を気にする人は過食になりやすい?原因と対処法
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