【摂食障害】なぜ腸内環境がよくなれば過食が止まるのか
(執筆:YOKO .N 監修:SINBI代表カウンセラー 福山 裕康)
今回は、過食が腸の環境にも左右されることをお話しましょう。
過食や拒食などの摂食障害は、その人の過去の体験や育ってきた環境、そして本人の性格なども大きく関係します。
しかし、「腸内環境」が悪いことで、無意識に過食になることがあるのです。
1.腸内環境がよくなると過食が止まるわけ
腸内環境を整えるのがブームとなっていますね。
しかし、その理由のほとんどが「良いお通じのため」「美容のため」ではないでしょうか。
腸内環境を整えると、さらに良いことがあります。
心が安定し、ストレスに強くなり、その結果過食が止まりやすくなるのです。
ここでは、腸内環境が良いと、なぜ過食が止まるのかを説明していきましょう。
1-1.精神を安定させるから過食がとまる
腸内環境が良いと精神が安定し、ストレスからの過食が止まるようになります。
腸と精神(感情)には密接な関係があるからです。
たとえば緊張するとお腹を下したり、知らない所に宿泊すると便秘になったりとしますよね。
反対に、何日も便秘でいると、イライラしてなんだか調子が悪くなります。
「腸と性格」の関係を調べた実験では、腸内細菌のいない「無菌脳」のマウスを観察して次のようなことがわかりました。
無菌脳を持つマウスは、無気力で学習能力がなく、無謀な行動を繰り返す。
つまり、腸(腸内細菌)がないと、精神的に不安定になって、脳も育たないというわけです。
腸内環境がよくなると過食が止まるのは、精神的に安定して過食に頼らなくても良くなるのです。
1-2.幸福感を感じやすくなるから過食が止まる
腸内環境が整うとストレスを軽減し幸せを感じやすくなります。
腸内では、「セロトニン」という別名「幸せホルモン」と呼ばれる物質が作られます。
このホルモンはストレス耐性に優れており、沢山分泌することで、心の領域に働きかけてポジティブな状態にしてくれます。
また、身体自体を元気にしてくれるので、心身のバランスがよくなります。
ストレスを過食によって発散することがなくなるので、過食が止まりやすくなるのです。
1-3.満腹感を与えるから過食がとまる
腸内細菌が「満腹感」を与えることで、過食が抑制されます。
フランスのルーアン大学、セルゲイ・フェティソフ博士の研究によると、腸内に存在する「大腸菌」が食欲を調節する役割を持っていることが判明しました。
大腸菌が特定の栄養素を摂取すると、あるタンパク質を放出します。
このタンパク質には、満腹を感じ、これ以上は食べなくても良い、と脳に知らせる働きがあるというのです。
ところが、このタンパク質は、食事をしてから約20分後に放出し始めます。
つまり、食事を10分程度で終わらせたり、一気に食事を終わらせたりすると、このタンパク質の放出に間に合わないのです。
食事をしたはずなのに、ついついお菓子などに手が出て過食が止まらなくなるのは、腸からの満腹信号を上手く受け取れていないかもしれません。
2.腸内環境を良くするためには
では、腸内環境を良くするためにはどうしたらいいのでしょうか。
腸内環境を良くする食べ物として、ミソや納豆などの発酵食品や食物繊維を豊富に含んだ食品などはよくご存知でしょう。
しかし、良いものを摂取するだけではなく、同時に「腸に悪いものを摂らない」ことも重要です。
腸に悪いものを摂取していると、身体の免疫が低下する「リーキーガット」になる可能性が高くなるからです。
ここでは、「リーキーガット」とはどういうことか、摂取しない方が良いものを解説します。
2-1.リーキーガットを防ぐ
リーキーガットとはどのような状態をさすのでしょうか。
Leaky(漏れる)Gutガット(腸)、つまり腸の粘膜に穴があいて、菌やウィルスなどが血液中に流れ出している状態です。
腸がバリア機能障害を起こし、炎症を起こしているのです。
このリーキーガットになると、次のような症状が現れます。
・過敏性腸症候群・潰瘍性大腸炎
・自己免疫疾患
・食物アレルギー・花粉症・アトピー・喘息・蕁麻疹
・身体の中からの異臭(口臭・体臭)
・偏頭痛・片頭痛
・慢性的疲労・統合失調症・うつ病・自閉症
・肥満・腹部膨満
つまり、免疫力が極端に低下し、アレルギー体質となり、精神的にも不安定になってしまうのです。
これでは、いくら身体に良い食品を摂っても、無駄になってしまうでしょう。
2-2.リーキーガットを防ぐには
リーキーガットを防ぐ腸内環境の改善には、食べ物の内容が大きく関係します。
腸内環境を乱すものとして次のようなものがあります。
・砂糖・加工食品・スナック菓子
・乳製品・小麦グルテン・大豆
・アルコール
最近はグルテンフリー(小麦粉を使わない)食品なども増えていますが、体質によっては小麦粉は腸壁を傷つけ、アレルギー体質になる可能性が高い代表的な食品です。
さらに、美味しいお菓子は砂糖や小麦粉、乳製品をふんだんに使ったものが多く、リーキーガットだけではなく糖質依存になりやすいため特に気をつけたい食品でもあります。
また、非ステロイド性抗炎症薬、胃酸を抑える薬などの薬剤も、腸内環境を乱す恐れがありますが、ストレスなどでもリーキーガットになることもあります。
このように、腸内環境と心の状態は大きく関係しています。
腸内環境が悪いからストレスを感じやすくなるのか、ストレスが多いから腸内環境が悪くなるのか、お互いが常に影響し合っているといえるでしょう。
自分の心のケアをしつつ、腸内環境を改善していけば、ストレスに強い安定した精神状態を作ることが出来ます。
ストレスに強くなれば、過食もおのずと良くなっていきます。
ぜひ、あなたの腸内環境をケアしながら、過食に頼らない生活を目指しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
腸内環境が過食と関係することがおわかりいただけたでしょうか。
どうしても過食をしてしまうときは、無理に我慢をする必要はありません。
しかし、食品の内容だけは考えて、リーキーガットにならないような食品を選ぶだけでも、腸内環境は改善していきます。
「まごはやさしい」食品からネッツなどを選ぶのもおすすめです。
ぜひ参考にしてくださいね。
こちらの記事も参考に>>【摂食障害】体と心を整える食事「まごわやさしい」を簡単に摂る方法
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